テスラが新型ロードスターを公開。SpaceX由来の「コールドガス・スラスター」で、飛べる仕様もある

確認日 2026年10月17日 / 読む時間 約4分

目次
  1. 3行まとめ
  2. 何が起きたか
  3. しくみを、やさしく
  4. なぜ重要か
  5. 次に読む
  6. 出典

テスラは2026年10月15日、第2世代のロードスターを公開しました。吸引ファンでダウンフォースを生む仕組みと、SpaceXの部品を使った「コールドガス・スラスター」(圧縮したガスを噴き出して動く装置)を備えた仕様があり、最上位の「Rocket」は飛べるとされています。

AI生成のイメージ:噴射を出しながら夕暮れの荒野の上に浮かぶ白いスポーツカー(概念図で、実際の機体とは異なります)
図1:イメージ(AI生成)。

3行まとめ

  • テスラが、第2世代のロードスターを公開しました。3つのグレード(Performance、Thrust、Rocket)があります。
  • 車体の下の空気を吸い出す「吸引システム」と、圧縮ガスを噴き出す「コールドガス・スラスター」が特徴です。
  • 生産開始は2028年の予定と報じられています。公道の走行は想定されていません(Rocketは公道用ではない、と公式に書かれています)。

何が起きたか

テスラの公式ページによると、新型ロードスターには3つのグレードがあります。

グレード座席特徴(公式ページより)
Performance(予約制)2人可変の空力と、吸引システムでダウンフォースを高める
Thrust(限定)2人吸引システムに加え、後部のコールドガス・スラスターで、0〜60マイル(約97km/h)を1秒未満で加速
Rocket(招待制)1人車体の周囲に配置したスラスターで、前進・上昇・横方向の回転を支える。「飛べる」と書かれている

TechCrunchによると、発表はテキサス州ウェイコ近郊のイベントで行われ、実演では、吸引ファンとスラスターを使った走行や、車を飛び越える動きが披露されました。価格は発表されておらず、予約金は、Performanceが5万ドル、Thrustが25万ドルと報じられています。

しくみを、やさしく

吸引システム(ファン): 車体の底と地面の間の空気をファンで吸い出し、車を地面に押しつけます。公式ページは、停止していても、逆さまの状態を支えられるほどの吸引力がある、と説明しています。高速で走るときに空気で車を押しつける力(ダウンフォース)を、止まっていても作れる、という発想です。

コールドガス・スラスター: 燃やさずに、圧縮した空気やガスをそのまま噴き出して、反作用で動く装置です。ロケットのエンジンのような爆発的な力は出せませんが、小さな力を素早く、細かく調整できます。人工衛星の向きを変えるときにも使われる方式です。公式ページは、電動のアクチュエーターで、ごく短い時間で細かい調整ができると説明しています。

参考: TechCrunchによると、テスラの技術担当副社長は、10個のスラスターが、600リットルの圧縮空気のタンクにつながっていて、再充填できると説明したそうです(この数字は公式ページには見当たらず、1つの報道のみです)。

なぜ重要か

車の性能を上げる方法が「モーターを強くする」だけでなく、「空気の力と噴射の力で、車の動きを制御する」へ広がっています。これは、ロケットや衛星の姿勢制御の技術を、車に持ち込む試みです。ただ、ぼくの考えだけど、Rocketの「飛ぶ」機能は、実用の交通手段というより、技術の実演としての意味が大きそうです。マスク氏本人も、売上への影響は大きくない、と述べたと報じられています。

次に読む

出典

※確認状況(2026-10-17):グレードの名前と特徴は、Tesla公式ページで確認しました。発表イベントの内容、予約金(5万ドル/25万ドル)、2028年の生産開始、600リットルのタンクは、TechCrunchのみで、公式ページでは確認できていません。性能数値(最高速度、航続距離)は、報道ごとに差があるおそれがあり、この記事では書いていません。

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