テスラのカメラは、どこにいくつ?「情報の流れ」(カメラ→コンピューター→車の制御)を、図でやさしく解説

確認日 2026年10月14日 / 読む時間 約8分

目次
  1. 結論:カメラが見て、コンピューターが処理して、車を制御する
  2. 1. 見る:カメラの数と位置
  3. 2. カメラの映像は、運転する人にも見える
  4. 3. カメラだけで見る:Tesla Vision
  5. 4. 考える:コンピューターは、確認できなかった
  6. よくある質問
  7. まとめ
  8. 出典(確認日 2026-10-14)

Model 3の公式マニュアルによると、車のまわりを見張るカメラは、フロントバンパー上(装備車のみ)、後ろのナンバープレート上、各ドアピラー、フロントガラス上の2台、各フロントフェンダーに付いています。ほかに、車内を見るカメラが1台あります。カメラの映像は、車のコンピューターで処理されます。ただし、コンピューターの性能などは、公式資料で確認できませんでした。

テスラの情報の流れ。カメラの映像がコンピューターに送られ、画面の表示、警告、ブレーキやステアリングの制御につながる(AI生成のイメージ)
図1:EVの、情報の流れ(AI生成のイメージ。テスラのマニュアルなどによる)。

前回までで、電気、力、熱の流れを見ました。最後の流れは、情報です。車が、まわりの様子を知り、考えて、動く。そのための流れです。

結論:カメラが見て、コンピューターが処理して、車を制御する

情報の流れは、3つに分けて考えられます。

  1. 見る:カメラが、車のまわりを映す。
  2. 考える:車のコンピューターが、映像を処理する。
  3. 動かす:画面に表示したり、警告を出したり、ブレーキやステアリングを制御する。

Model 3のマニュアルは、車に、まわりを見張る部品が付いていることと、「精密な、電子制御のブレーキとステアリングのシステムも備えている」ことを書いています。

ただし、この記事では、②の「コンピューターが、映像をどう処理するか」の詳しい中身は、公式資料で確認できませんでした。確認できた範囲だけを、書きます。

1. 見る:カメラの数と位置

テスラ公式のModel 3オーナーズマニュアルの「Cameras」ページ(シンガポール版)に、こう書かれています。

場所数
フロントバンパー上(グリルの上)(装備車のみ)1台
後ろのナンバープレートの上1台
各ドアピラー左右に1台ずつ
フロントガラス(ルームミラーの上)2台
各フロントフェンダー左右に1台ずつ
車内(ルームミラーの上)のキャビンカメラ1台
Model 3のカメラの位置。フロントバンパー上、後ろのナンバープレート上、各ドアピラー、フロントガラスのミラー上方に2台、各フロントフェンダー、車内のキャビンカメラ(AI生成のイメージ。マニュアルによる)
図2:Model 3のカメラの位置(AI生成のイメージ。位置はおおよその表現です)。

マニュアルは、これらを、「まわりを常に見張る部品」と書いています。また、これらが、車のまわりを見張る部品であることを説明しています。

台数について。マニュアルの表を数えると、外を見るカメラは、フロントバンパー上のカメラ(装備車のみ)を入れて8台、入れなければ7台です。ただし、マニュアルは、この「合計台数」を、1つの数字では書いていません。この数字は、表を数えた私の計算です。

2. カメラの映像は、運転する人にも見える

カメラの映像は、車のコンピューターで処理されるだけでなく、運転する人にも見せてくれます。

  • 後ろのカメラ:リバース(バック)に入れると、後ろの映像が、画面に出る。
  • 死角のカメラ:ウインカーを出すと、その側のサイドリピーターカメラの映像が、画面に出る。隣の車線の死角に車を検知すると、画面に赤い縦の線が出て、知らせる。
ブラインドスポットカメラ。ウインカーを出すと、その側のカメラの映像が画面に出る。隣の車線の死角に車がいると、赤い縦の線で知らせる(AI生成のイメージ。マニュアルによる)
図3:死角のカメラの動き(AI生成のイメージ)。

マニュアルは、この機能について、「運転する人が、注意して、自分の目で確認する必要がなくなるわけではない」と、書いています。カメラは、人の目の代わりではなく、補助です。

3. カメラだけで見る:Tesla Vision

テスラは、前方のレーダーをやめて、カメラだけで周囲を認識する方式に移りました。この方式を、Tesla Visionと呼んでいます。

報道によると、テスラは、2021年5月から北米向けのModel 3/Yで、レーダーを付けなくなりました。2022年4月からは、欧州と中東向けも、同じになりました。TechCrunch(2022年4月6日、Kirsten Korosec記者)は、テスラが、カメラだけのModel YとModel 3を、欧州と中東向けに、その月から納車する、と伝えています。

ただし、次の点は、この記事では確認できていません。

  • テスラ自身の公式ページの原文(サポートページは、現在、別のページに転送されていて、読めませんでした)。
  • 超音波センサーの廃止についての、公式の発表。
  • 「カメラだけ」にした理由の、テスラ自身の説明。

4. 考える:コンピューターは、確認できなかった

車には、カメラの映像を処理するコンピューターが入っています。世代の名前として、HW3、HW4などが、よく使われます。

しかし、この記事では、これらの公式の仕様(性能の数字、チップの構成など)を、確認できませんでした。ネットには、多くの数字が出ていますが、テスラの公式資料にたどり着けないものは、書きません。

同様に、ニューラルネットワークが、映像から何を認識するのか、の公式の説明も、この記事では確認できていません。マニュアルで確認できたのは、「死角にいる車を検知して、画面に赤い線で知らせる」という動きまでです。

筆者の読み解き(確認した事実ではありません)

この記事で確認できたのは、「見る」と「動かす」の入口と出口です。真ん中の「考える」は、公式の説明が見つかっていません。私の調査の限界で、テスラが公開していない、という意味ではありません。いつか、テスラの公式発表(AI Dayなどの資料)を、直接読んで、書き足したいと思います。

よくある質問

Model 3のカメラは、全部で何台ですか?

マニュアルの表を数えると、外を見るカメラは、フロントバンパー上のカメラ(装備車のみ)を入れて8台、入れなければ7台です。車内のカメラが、別に1台あります。マニュアル自身は、合計の台数を、1つの数字で書いていません。

テスラは、レーダーを、全部やめたのですか?

報道によると、北米向けのModel 3/Yは2021年5月から、欧州・中東向けは2022年4月から、レーダーを付けなくなりました。全部の車種かどうかは、確認できていません。

超音波センサーも、やめたのですか?

確認できていません。報道はありますが、テスラの公式の発表の原文を、読めていません。

自動運転は、安全ですか?

この記事は、自動運転の安全性を、評価する記事ではありません。マニュアルは、機能を使うときも、運転する人が注意して運転する必要がある、と書いています。

まとめ

  • 情報の流れは、カメラ(見る)→コンピューター(考える)→表示・警告・制御(動かす)。
  • Model 3のカメラ(マニュアル):フロントバンパー上(装備車のみ)、ナンバープレート上、各ドアピラー、フロントガラス上に2台、各フロントフェンダー、車内。
  • 後ろのカメラは、リバースで映像を出す。死角のカメラは、ウインカーで映像を出し、車を検知すると赤い線で知らせる。運転する人の確認が、不要になるわけではない。
  • Tesla Vision:カメラだけで周囲を認識する方式。レーダーは、2021年5月(北米)、2022年4月(欧州・中東)から、付けていない(報道による)。
  • コンピューターの公式仕様、ニューラルネットワークの認識対象、超音波センサー廃止の公式発表は、未確認。

第2部の最後に、これまでの4つの流れ(電気・力・熱・情報)と、車体のつくりを、1枚の「全体マップ」にまとめます(準備中)。

出典(確認日 2026-10-14)

この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。