テスラのブレーキの仕組みとは?ABS、ディスクワイピング、パーキングブレーキ、緊急時の止め方を取扱説明書で確認

確認日 2026年10月20日 / 読む時間 約7分

目次
  1. 結論:ABSと3つの補助機能。異常は、警告灯で知らせる
  2. 3つの補助機能
  3. ブレーキの警告灯
  4. 緊急時の止め方、パーキングブレーキ
  5. パッドの摩耗
  6. よくある質問
  7. まとめ
  8. 出典(確認日 2026-10-16)

テスラの取扱説明書(Model 3、北米版)によると、Model 3は、ABS(急ブレーキでタイヤのロックを防ぐ装置)を備えます。ほかに、濡れたり冷えたりしたときにディスクの水を飛ばす「ブレーキディスクワイピング」、ブレーキの効きが落ちたときに補う「油圧フェード補正」、ブレーキ倍力装置が故障したときの「油圧ブースト補正」があります。ブレーキ警告が出たときは、ブレーキをしっかり踏んで、安全なときに止まり、テスラに連絡します。

ブレーキの仕組みのイメージ。ABS、ディスクワイピング、補正の機能(AI生成のイメージ。概念図で、実際の部品の配置とは異なります)
図1:ブレーキを助ける機能(AI生成。概念図)。

回生ブレーキの記事では、減速で電気を戻す仕組みを見ました。この記事では、同じ取扱説明書のページ(Braking and Stopping、北米版、ソフトウェア2026.32)から、ふつうのブレーキ(摩擦ブレーキ)まわりの説明を、まとめます。

結論:ABSと3つの補助機能。異常は、警告灯で知らせる

取扱説明書には、次のように書かれています(要約)。

  • ABS:最大のブレーキ圧をかけたときに、タイヤのロックを防ぐ。多くの路面で、急ブレーキ中のハンドル操作を助ける。各輪の速さを、つねに監視して、グリップに応じて、ブレーキ圧を変える。
  • ペダルがぶるぶる脈打つように感じるのは、ABSが働いているしるしで、心配ない。ペダルを、しっかり、一定の力で踏み続ける。ペダルをポンピングしてはいけない(ABSの働きが途切れ、止まる距離が伸びる)。
  • ABSの警告灯が、起動時のほかに点灯したら、ABSの異常。ブレーキ自体は動くが、止まる距離が伸びるので、慎重に運転し、テスラに連絡する。

3つの補助機能

機能説明(取扱説明書)
ブレーキディスクワイピング寒い、または濡れた天候を検知すると、気づかない程度の弱いブレーキ力を、くり返しかけて、ディスクの表面の水を飛ばす
油圧フェード補正ブレーキ回路の圧力とABSの動きを監視し、効きの低下(ブレーキのフェード、冷えた・濡れた状況)を検知すると、音がして、ペダルが足から離れるように動き、強い制動がかかる。そのまま、ペダルを踏み続ける(離さない、ポンピングしない)
油圧ブースト補正ブレーキ倍力装置が故障したとき、機械的な補助をする。ペダルが重くなり、音がすることがある。止まる距離が伸びることがある
初心者向けの補足

フェードは、ブレーキが熱を持ちすぎて効きが落ちる現象です。倍力装置は、ペダルを踏む力を増やして、ブレーキ圧にする装置です(これらは、一般的な説明です)。

3つの補助機能のイメージ。水を飛ばす、効きの低下を補う、倍力装置の故障を補う(AI生成のイメージ。取扱説明書の記述をもとにした概念図)
図2:3つの補助機能(AI生成。概念図)。

ブレーキの警告灯

  • 赤いブレーキ警告:起動時のほかに点灯したら、ブレーキ系統の異常、またはブレーキ液が少ない。すぐテスラに連絡する。止まれるときまで、ブレーキをしっかり踏み続ける。
  • 琥珀色のブレーキ警告:ブレーキ倍力装置の異常、または回生ブレーキが使えないとき。ブレーキをしっかり踏んで、安全なときに止まる。油圧ブースト補正が働いている場合がある。

緊急時の止め方、パーキングブレーキ

  • ブレーキが正常に働かない緊急時は、画面のドライブモードの帯、または天井のコンソールの「P」ボタンを長押しすると、ブレーキがかかり、駆動力が切れる(押している間)。どうしても必要なときだけ使う。FSD(Supervised)が作動中は、天井のPボタンでは止まらない(取扱説明書の警告)。
  • パーキングブレーキ:画面の「P」を長押し(または天井のPボタン)でかかる。後輪だけに働き、ペダルのブレーキとは、別系統。ギアを変えると、解除される。
  • 電力が完全に失われると、画面が使えず、ジャンプスタートしないと、パーキングブレーキを解除できない(取扱説明書の注意)。

パッドの摩耗

  • ブレーキパッドには、摩耗インジケーター(薄い金属片)があり、パッドが使用限界に近づくと、ローターに触れて、キーキーと音がする。そうなったら、交換する(テスラのサービスに連絡)。
  • ブレーキは、ときどき、タイヤを外して、目で点検する。塩をまく地域では、1年ごと、または20,000kmごとに、キャリパーの清掃と注油が推奨されている。
  • 交換せずに使い続けると、ブレーキ系統を傷め、危険になる。
パーキングブレーキと緊急時のイメージ。後輪に働く、Pボタンを長押し(AI生成のイメージ。取扱説明書の記述をもとにした概念図)
図3:パーキングブレーキと緊急時(AI生成。概念図)。

よくある質問

ペダルがぶるぶるするのは故障ですか?

ABSが働いているしるしで、心配ありません。しっかり、一定の力で踏み続けます。ポンピングはしません。

ブレーキディスクワイピングとは?

寒い・濡れた天候で、気づかない程度の弱いブレーキをくり返しかけて、ディスクの水を飛ばす機能です。

赤いブレーキ警告が出たら?

ブレーキ系統の異常か、ブレーキ液の不足です。すぐテスラに連絡し、止まれるときまで、ブレーキをしっかり踏み続けます。

パーキングブレーキは、どこに効きますか?

後輪だけに働き、ペダルのブレーキとは別系統です。

まとめ

  • Model 3は、ABSと、ディスクワイピング、油圧フェード補正、油圧ブースト補正を備える(取扱説明書)。
  • ペダルの脈動は、ABSの動作。ポンピングしない。
  • 赤は、すぐ連絡。琥珀色は、倍力装置の異常か、回生が使えない。
  • パーキングブレーキは後輪だけ。パッドは、キーキー音で交換の時期を知らせる。

出典(確認日 2026-10-16)

この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。

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