OTA(Over-the-Air)は、車のソフトウェアを、無線で更新する仕組みです。テスラの取扱説明書(Model 3、北米版)によると、更新は「ダウンロード」(Wi-Fiが必要)と「インストール」の2段階です。インストール中は運転できず、充電している場合は、更新が終わるまで止まります。「自動でインストール」をオンにすると、自宅に停めていて、電池が10%より多く残っているとき、午前2時に更新されます。

第2部の情報の流れでは、車の中をカメラやコンピューターの情報が流れる話をしました。この記事では、その車のソフトウェアが、どうやって新しくなるのかを、テスラの公式の資料で確認します。
結論:ダウンロードとインストールの2段階。インストール中は運転できない
Model 3の取扱説明書(Software Updates、北米版)には、次のように書かれています(要約)。
- テスラは、車のソフトウェアを無線(over the air)で更新する。更新をできるだけ早く入れることを、テスラは勧めている。
- 更新の受け取りには、2つの段階がある。①ダウンロード(ほとんどの場合、Wi-Fiが必要)、②インストール。
- ダウンロードは、更新が来ると自動で始まる。画面の上に緑の矢印が出る。Wi-Fiにつながっていないと、黄色のダウンロードのアイコンが出る。ダウンロード中に運転はできるが、Wi-Fiが切れると、ダウンロードが止まることがある。
- ダウンロードが終わると、時計のアイコンが出る。これを押して、「今すぐインストール」か「この時刻に設定」を選ぶ。
- インストール中は運転できません。充電中なら、更新が終わるまで、充電が止まる(終わると自動で再開)。
- 更新には、約30分かかるものがある(もっとかかる場合もある)。車はパーク(P)にしておく。
OTAは、Over-the-Airの頭文字で、「無線で」という意味です。スマートフォンのアプリの更新に近く、車をお店に持っていかなくても、ソフトウェアが新しくなります。
テスラのサポートページ(Software Updates)には、インストール中は運転できない理由が、「安全のための措置」と書かれています。

更新が入らないとき、入りにくいとき
取扱説明書とサポートページには、次のように書かれています。
- 予約した時刻に、車を運転していると、更新は取り消され、予約し直しになる。
- 「Keep Climate On」「ペットモード」「キャンプモード」がオンだと、更新は入らない。
- 更新は、1台ずつ順番に配られる。「自分の車に、いま送って」という依頼はできない。Wi-Fiにつなぎ続けるのが、早く受け取るのに、いちばんよい方法とされている。
- Wi-Fiは、アンテナが3本以上の安定した接続が望ましい。
- 更新を入れたあと、前のバージョンに戻すことは、できない。
- 更新が失敗したと画面に出たら、次の更新が配られるのを待つ。サポートページには、更新が止まったときの対処(画面の再起動など)も書かれている。
受け取る速さを選ぶ:AdvancedとStandard
画面の「Controls > Software」で、更新を受け取る速さを選べます。
- Advanced:リリースの数が多く、早めに受け取る。
- Standard:ほかの車が入れてから、あとで受け取る。リリースは少なめ。
「Advancedを選んでも、テスラの早期アクセスプログラムに入るわけではない」と、取扱説明書に書かれています。
夜間の自動更新
画面の「Controls > Software > Automatically Install Updates」をオンにすると、更新を自動でダウンロードして、午前2時にインストールします。取扱説明書の条件は、次のとおりです。
- 車が、「自宅」に設定した場所に停まっている。
- 電池が10%より多く残っている。
条件が合うと、スマートフォンのアプリに通知が来ます。

更新後に読む:リリースノート
更新が終わると、画面にリリースノート(何が変わったかの説明)が出ます。あとから見るときは、「Controls > Software > Release Notes」です。取扱説明書は、安全に関する大事な情報や、使い方の説明が含まれることがあるので、すべて読むよう勧めています。
確認できなかったこと
- 更新で、実際にどんな機能が増えたかの例(今回は、リリースノートの原文を読んでいません)。
- 更新にかかる時間の目安の食い違い。取扱説明書は「約30分(もっとかかる場合も)」、サポートページは「数時間かかる場合もある」と書いています。条件で変わるようですが、理由は書かれていません。
- 日本での提供の詳細(日本版の取扱説明書の原文は、今回読んでいません)。
- 他社のOTAとの比較。
公式の文面からは、「更新を、できるだけ早く入れてほしい」「更新中は、安全のため、車を動かさない」という、テスラの考え方が読み取れます。ただし、なぜ運転や、ドアや窓の操作が制限されるのか(取扱説明書は、一部の安全機能や、ドア・窓の開閉が制限されると書いています)の、技術的な理由は書かれていません。
よくある質問
OTAとは、何ですか?
車のソフトウェアを、無線で更新する仕組みです。テスラの車は、定期的に更新を受け取ります。
更新中は、運転や充電ができますか?
できません。取扱説明書によると、インストール中は運転できず、充電も、更新が終わるまで止まります。終わると、自動で再開します。
更新を、自分で選んで入れられますか?
更新を入れる時刻は、選べます。ただし、「自分の車に、いま更新を送って」という依頼はできません。受け取る速さは、AdvancedとStandardで選べます。
更新を、夜に自動で入れられますか?
できます。「Automatically Install Updates」をオンにすると、自宅に停めていて、電池が10%より多いときに、午前2時に入ります。
更新を、前のバージョンに戻せますか?
戻せません(取扱説明書、サポートページ)。
まとめ
- OTAは、車のソフトウェアを無線で更新する仕組み。ダウンロード(Wi-Fi)とインストールの2段階(取扱説明書)。
- インストール中は、運転できず、充電も止まる。「Keep Climate On」などがオンだと、入らない。
- 「Automatically Install Updates」で、自宅に駐車・電池10%超のとき、午前2時に自動で入る。
- 更新を戻すことは、できない。リリースノートを読むことが、勧められている。
- 更新の実例、時間の食い違いの理由、日本での詳細は、確認できなかった。
出典(確認日 2026-10-16)
- Model 3 Owner's Manual「Software Updates」(北米版、ソフトウェア2026.32): https://www.tesla.com/ownersmanual/model3/en_us/GUID-A5A60CB3-7659-4B08-B2FD-AFD12C2D6EE1.html
- Tesla Support「Software Updates」: https://www.tesla.com/support/software-updates
この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。
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