スターシップとは?スーパーヘビーとの2段構成、大きさ、エンジン、再使用の考え方を、SpaceX公式ページで確認

確認日 2026年10月22日 / 読む時間 約7分

目次
  1. 結論:2段とも、再使用する設計
  2. スターシップ(上段の宇宙船)
  3. スーパーヘビー(1段目のブースター)
  4. 再使用と、軌道上での燃料補給
  5. よくある質問
  6. まとめ
  7. 出典(確認日 2026-10-16)

SpaceXの公式ページによると、スターシップは、上段の宇宙船「スターシップ」と、1段目の「スーパーヘビー」を合わせた、完全再使用を目指すシステムです。全体の高さは124m、直径は9mで、完全再使用の構成で100トン超を軌道に運ぶことを目指して設計されています(設計の目標で、実績ではありません)。スーパーヘビーは33基のラプターエンジンを持ち、発射台の塔で、機体をつかまえて回収する設計です。

スターシップの構成のイメージ。下がスーパーヘビー、上がスターシップ(AI生成のイメージ。概念図で、実際の形とは異なります)
図1:2段の構成(AI生成。概念図)。

スターシップは、ファルコン9よりも、ずっと大きいロケットです。SpaceXの公式ページ(Starship)で、確認できたことを、まとめます(確認日 2026-10-16)。この記事の数字は、設計上の数字で、飛行の実績ではありません。

結論:2段とも、再使用する設計

公式ページには、次のように書かれています(要約)。

  • スターシップ(宇宙船)と、スーパーヘビー(ロケット)を合わせて、完全再使用できる輸送システムとして、設計されている。乗員と荷物を、地球の軌道、月、火星、その先へ運ぶ。
  • 「これまでに開発された、世界でいちばん強力な打ち上げロケット」。完全再使用の構成で、100トン超を軌道に運ぶことを目指して、設計されている。
項目公式ページの数字(設計値)
システム全体の高さ124 m(407 ft)
直径9 m(29.5 ft)
搭載量100+ t

スターシップ(上段の宇宙船)

項目数字
高さ52 m(171 ft)
直径9 m
推進剤の容量1,600 t
推力1,614 tf(350万lbf)
搭載量100+ t
エンジン6基(ラプター3基、ラプター・バキューム3基)
初心者向けの補足

tf(トン重)は、1トンの物を、地球が引く力を1とする、力の単位です(1 tf ≈ 9.8 kN。これは、一般的な換算です)。推進剤は、ロケットが燃やす、燃料と酸化剤です。ラプター・バキュームは、真空(宇宙)で使うように作られたエンジンです。

スーパーヘビー(1段目のブースター)

項目数字
高さ72 m(236 ft)
直径9 m
推進剤の容量3,650 t
推力8,240 tf(1,810万lbf)
エンジン33基のラプター(中央に13基の向きを変えられるエンジン、外周に20基)
推進剤過冷却した液体メタン(CH4)と液体酸素(LOX)

スーパーヘビーは、発射場に戻って、発射台の塔につかまえられ、すぐに再使用されるように、設計されています。

塔でつかまえる回収のイメージ。ブースターが発射場に戻り、塔のアームでつかむ(AI生成のイメージ。公式ページの記述をもとにした概念図)
図2:塔でつかまえる回収(AI生成。概念図)。

再使用と、軌道上での燃料補給

  • 完全・急速な再使用: スターシップとスーパーヘビーは、発射場に戻って、つかまえられ、整備なしで、すぐに再び発射できるように、設計されている(公式の記載)。
  • 軌道上での燃料補給: タンカー(スターシップから窓を除いたもの)が、低軌道で、スターシップに燃料を補給する。公式ページは、これによって、1機あたり数百トンの荷物を、火星まで運べるようになると説明している。また、タンカーの再使用の能力が高ければ、主な費用は、酸素とメタンだけで、非常に低いと書いている。
軌道上での燃料補給のイメージ。タンカーから、スターシップへ(AI生成のイメージ。公式ページの記述をもとにした概念図)
図3:軌道上での燃料補給(AI生成。概念図)。

よくある質問

スターシップは、何段ですか?

2段です。1段目がスーパーヘビー、上段が、宇宙船のスターシップです(公式ページ)。

どのくらい大きいですか?

システム全体で、高さ124m、直径9mです(設計値、公式ページ)。

ファルコン9と、何が違いますか?

公式ページでは、スターシップは、2段とも再使用する設計で、塔でつかまえて回収します。ファルコン9は、再使用できるロケットとして説明され、フェアリングの回収も書かれていますが、第2段の再使用については、ファルコン9のページに、書かれていません。

エンジンは、何基ですか?

スーパーヘビーは33基、上段のスターシップは6基(ラプター3、ラプター・バキューム3)です。

まとめ

  • スターシップは、スーパーヘビー(1段目)とスターシップ(上段)の、完全再使用を目指す輸送システム。全体は高さ124m、直径9m。
  • 設計上の搭載量は100トン超。エンジンは、スーパーヘビー33基、スターシップ6基。
  • 塔でつかまえる回収と、軌道上での燃料補給を前提にしている。

出典(確認日 2026-10-16)

この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。

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