搭載量(ペイロード)は、ロケットが運べる荷物の重さで、行き先の軌道ごとに、別の数字になります。SpaceXの公式ページでは、ファルコン9は、低軌道(LEO)に22,800kg、静止トランスファー軌道(GTO)に8,300kg、火星に4,020kgです。同じロケットでも、遠い軌道ほど、運べる重さは小さくなります。ファルコン・ヘビーは、低軌道に63,800kgで、ファルコン9の約2.8倍です(筆者の計算)。

ファルコン9やファルコン・ヘビーの記事には、「低軌道に何kg」という数字が出てきました。この記事では、その搭載量の、読み方を、SpaceX公式ページの数字(確認日 2026-10-16)で、説明します。
結論:同じロケットでも、行き先で数字が変わる
搭載量(ペイロード)は、ロケットが、目的の軌道へ運べる、荷物(人工衛星、宇宙船など)の重さです。同じロケットでも、行き先が遠いほど、運べる重さは小さくなります。
- 低軌道(LEO)は、地球の近くを回る軌道です。国際宇宙ステーションなどが、この種類の軌道にいます。
- 静止トランスファー軌道(GTO)は、地球から遠い、静止軌道(地上からは、空の一点に止まって見える軌道)へ向かうための、途中の軌道です。通信衛星などが、よく使います。
- 火星への搭載量は、火星へ向かう軌道に、運べる重さです。
(これらの用語の説明は、一般的な説明です。SpaceXの公式ページには、用語の説明は、ありません。)
公式ページの数字の一覧
| ロケット | 低軌道(LEO) | 静止トランスファー軌道(GTO) | 火星 |
|---|---|---|---|
| ファルコン9 | 22,800 kg | 8,300 kg | 4,020 kg |
| ファルコン・ヘビー | 63,800 kg | 26,700 kg | 16,800 kg |
| スターシップ | 100トン超(完全再使用の構成の設計値) | (記載なし) | (記載なし) |
- ドラゴン宇宙船は、ロケットではなく、宇宙船です。ページの数字は、「打ち上げ時の荷物 6,000 kg」「持ち帰る荷物 3,000 kg」です(ドラゴンの記事)。

数字から、わかること(筆者の計算)
- 同じロケットで、LEO→GTO→火星と、遠くなるほど、数字が小さい。ファルコン9では、LEOの22,800 kgに対し、GTOは約36%(8,300÷22,800)、火星は約18%(4,020÷22,800)です。
- ファルコン・ヘビーは、ファルコン9より、各行き先で、約2.8〜4.2倍(LEO約2.8倍、GTO約3.2倍、火星約4.2倍)運べます。
遠くへ行くほど、軌道に乗せるのに、より多くの速さが要るので、荷物は軽くなる、というのが、一般的な考え方です。公式ページは、その理由を、説明していません。
数字を読むときの注意
- 公式ページは、搭載量が、再使用する場合と、使い捨てにする場合で同じか、書いていません。数字の条件は、確認できていません。
- スターシップの「100トン超」は、設計値(完全再使用の構成)で、実績ではありません(スターシップの記事)。
- ロケット同士の比較では、同じ行き先の数字を、並べて見ます。

よくある質問
搭載量とは?
ロケットが、目的の軌道へ運べる、荷物の重さです。行き先の軌道ごとに、数字が変わります。
LEOとGTOの違いは?
LEOは地球に近い低軌道、GTOは、静止軌道へ向かう途中の、遠い軌道です。同じロケットでは、GTOのほうが、運べる重さが小さくなります(公式ページの数字)。
ファルコン・ヘビーは、ファルコン9の何倍ですか?
低軌道では約2.8倍、静止トランスファー軌道では約3.2倍、火星では約4.2倍です(公式ページの数字からの、筆者の計算)。
まとめ
- 搭載量は、行き先の軌道ごとに、別の数字になる。遠いほど、小さい。
- ファルコン9は、LEO 22,800 kg / GTO 8,300 kg / 火星 4,020 kg。ファルコン・ヘビーは、63,800 / 26,700 / 16,800 kg。
- 比べるときは、同じ行き先で。スターシップの100トン超は、設計値。
出典(確認日 2026-10-16)
- SpaceX「Falcon 9」: https://www.spacex.com/vehicles/falcon-9
- SpaceX「Falcon Heavy」: https://www.spacex.com/vehicles/falcon-heavy
- SpaceX「Starship」: https://www.spacex.com/vehicles/starship
- SpaceX「Dragon」: https://www.spacex.com/vehicles/dragon
この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。
読んでくださって、ありがとうございました。この記事は、あなたの役に立ちましたか?
ありがとうございます。よければ、感じたことを一言どうぞ。
任意です。名前やメールアドレスは要りません。
届きました。いただいた声は、これからの記事づくりに活かします。