TPMSは、タイヤの空気圧が大きく低いときに、画面の警告灯で知らせる仕組みです。テスラの取扱説明書(Model 3、北米版)によると、車には、タイヤのセンサーで測る「直接式」と、空気圧の低下を推定する「間接式」のどちらかが付いています。目標の空気圧は、運転席側の柱にある「Tire and Loading Information」のラベルで確認します。気温が10°F(6°C)下がるごとに、空気圧は約1PSI下がります。TPMSがあっても、空気圧を保つのは、運転者の責任とされています。

タイヤの空気圧は、安全と、走れる距離の両方に関わります。この記事では、Model 3の取扱説明書(Tire Care and Maintenance、北米版、ソフトウェア2026.32)で、タイヤの空気圧と、TPMSについて確認します。
結論:TPMSは補助。空気圧を保つのは運転者
取扱説明書には、次のように書かれています(要約)。
- TPMS(Tire Pressure Monitoring System)は、タイヤの空気圧が大きく低いとき(直接式では、高すぎるときも)、画面の警告灯で知らせる。
- ただし、「TPMSは、ふだんのタイヤの手入れの代わりにならない」。警告灯がつくほど低くなくても、正しい空気圧を保つのは、運転者の責任。
- 空気圧が低すぎると、タイヤが過熱して、ひび割れ、トレッド(接地面)のはがれ、バーストにつながることがある。走れる距離とタイヤの寿命も縮む。
- タイヤは、毎月、冷えているときに点検する(スペアがあれば、それも)。
PSIは、空気圧の単位です(1PSIは、約6.9キロパスカル)。日本では、kPaや、kgf/cm²がよく使われます。取扱説明書の画面では、「Controls > Display > Tire Pressure」で、BarかPSIかを選べます(この「PSIの換算」は、一般的な知識です)。
直接式と間接式:どちらの車か
取扱説明書によると、買った仕様によって、2つのどちらかが付いています。
| 項目 | 直接式(Direct TPMS) | 間接式(Indirect TPMS) |
|---|---|---|
| 測り方 | タイヤの中(ホイール)のセンサーが、空気圧を測る | センサーなしで、走行中に、空気圧の低下を推定する |
| 画面の表示 | 各タイヤの空気圧の数値(XX PSI)と、測った時刻 | 低下を検知したときだけ、警告(琥珀色=点検、赤色=停車) |
| 高すぎる空気圧の警告 | ある | 書かれていない(低下のみ) |
| 空気圧を変えたあと | 15mph(25km/h)超で少し走ると、TPMSが働く | 手動の「較正」が必要(約20分以上、走行) |
| どちらか確認 | 「Controls > Service」で、空気圧の数値が出ていれば、直接式 |

空気圧の合わせ方
取扱説明書に書かれた手順は、次のとおりです。
- タイヤが冷えていて、車が3時間以上止まっているときに行う。
- 運転席側のドアの柱にある、「Tire and Loading Information」のラベルで、目標の空気圧を確認する(タイヤ自体に書かれた数字と違っても、ラベルの数字に合わせる)。
- バルブのキャップを外し、正確な空気圧計で測る。
- 足りなければ入れ、多ければ抜く(バルブの中心の金属の棒を押すと、空気が抜ける)。もう一度測る。
- キャップを戻す。
注意:タイヤが温まっている(約1マイル=1.6km走ると、空気圧に影響が出る)ときや、直射日光の下、暑い日は、空気圧が高く出ます。温まったタイヤで、空気を抜いて、基準の冷間の空気圧に合わせてはいけません。温まったタイヤが、基準かそれ以下だと、危険なほど低い状態です。
冬に警告灯がつきやすいのはなぜ?
取扱説明書には、「寒い日は、タイヤの空気圧が下がる。TPMSの警告灯が出たら、運転前に空気を入れる。気温が10°F(約6°C)下がるごとに、約1PSI下がる」と書かれています。空気圧が適切だと、穴(ポットホール)からタイヤを守り、走れる距離も伸びるとも書かれています。
警告灯の見方
- 警告灯が点灯:1本以上のタイヤの空気圧が低い(直接式は、高い場合も)。止まって点検し、適正な圧にする。
- 空気圧を直しても、すぐには消えない。直接式は、15mph(25km/h)超で、少し走る。
- 起動のたびに約1分、点滅し、その後、点灯したまま:TPMSの故障(マルファンクション)を示す。このとき、TPMSは、低い空気圧を正しく知らせないことがある。アプリから、サービスの予約をする。
- 故障は、交換のタイヤやホイールが原因のこともある。タイヤやホイールを替えたあとは、警告灯を確認する。
- テスラ以外のシーラント(パンク修理剤)で修理すると、センサーが傷つくことがある。テスラが認めていないアクセサリーは、TPMSの動作を邪魔することがある。

タイヤを替えた・回したあとの設定
- ホイールを交換したとき(直接式):TPMSのセンサーが、10分以内の走行(15mph超)で、自動で学習し直す(タイヤだけの交換では、この自動学習はない)。
- 間接式:空気圧を調整したり、タイヤを替えたり、修理したり、回したりしたら、手動で較正する(Controls > Service > Tire Pressure > Calibrate Tire Pressure)。較正のとき、空気圧は正しい冷間の値にしておく。
- ローテーション(位置替え)や交換のあと:画面のタイヤの設定を更新する(Controls > Service > Wheel & Tire)。回す目安は、6,250マイル(10,000km)ごと、または溝の深さの差が1.5mm(2/32インチ)以上になったとき。
- 冬タイヤの設定をすると、回生ブレーキの学習が早まる(取扱説明書)。回生ブレーキは、回生ブレーキの記事を参照。
よくある質問
TPMSとは、何ですか?
タイヤの空気圧が大きく低いときに、画面の警告灯で知らせる仕組みです。ただし、日ごろの点検の代わりにはならず、空気圧を保つのは運転者の責任です(取扱説明書)。
目標の空気圧は、どこで確認しますか?
運転席側のドアの柱にある「Tire and Loading Information」のラベルです。タイヤ自体の数字と違う場合も、ラベルの数字に合わせます。
冬に警告灯がつくのは、故障ですか?
故障とは限りません。取扱説明書によると、気温が約6°C下がるごとに、空気圧は約1PSI下がります。点灯したら、運転前に空気を入れます。
警告灯が、起動のたびに点滅します。
取扱説明書によると、約1分点滅したあと点灯し続けるのは、TPMSの故障を示します。アプリから、サービスの予約をします。
タイヤを替えたら、何をしますか?
直接式でホイールを替えたときは、自動で学習し直します。間接式は、手動で較正します。どちらも、画面のタイヤの設定を更新します。
まとめ
- TPMSは、空気圧が大きく低いとき、警告灯で知らせる補助。空気圧を保つのは、運転者の責任(取扱説明書)。
- 車は、センサーで測る直接式か、低下を推定する間接式。「Controls > Service」で確認できる。
- 空気圧は、冷えているとき、ドアの柱のラベルの数字に合わせる。温まったタイヤで、空気を抜かない。
- 気温が約6°C下がるごとに、空気圧は約1PSI下がる。
- 点滅したあと点灯し続ける警告灯は、TPMSの故障。タイヤ・ホイールを替えたあとは、確認する。
出典(確認日 2026-10-16)
- Model 3 Owner's Manual「Tire Care and Maintenance」(北米版、2024年以降、ソフトウェア2026.32): https://www.tesla.com/ownersmanual/model3/en_us/GUID-94F63B13-EA2C-45D9-83AB-5DCA6295D587.html
この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。
読んでくださって、ありがとうございました。この記事は、あなたの役に立ちましたか?
ありがとうございます。よければ、感じたことを一言どうぞ。
任意です。名前やメールアドレスは要りません。
届きました。いただいた声は、これからの記事づくりに活かします。