テスラのトラクションコントロール・スタックアシスト・オートブレーキホールド・加速モードとは?滑る・止まる・加速するを支える設定を、取扱説明書で確認

確認日 2026年10月23日 / 読む時間 約7分

目次
  1. 結論:4つとも、「コントロール」→「ダイナミクス」などの設定で扱う、走りを支える機能
  2. トラクションコントロール:タイヤが滑りそうになったら、ブレーキとモーターで抑える
  3. スタックアシスト:動けないときだけ、わざと空回りさせる
  4. オートブレーキホールド:止まったら、足を離しても、ブレーキを保つ
  5. 加速モード:強くすると、航続距離と暖房の効率に影響する
  6. よくある質問
  7. まとめ
  8. 出典(確認日 2026-10-18)

テスラのModel 3の取扱説明書(2026.32)によると、トラクションコントロールは、前後のホイールの速度を常に監視し、タイヤが滑ると、ブレーキ圧とモーターの電力を制御して、ホイールスピンを抑えます。初期設定はオンで、通常はオンのままにします。スタックアシストは、泥や雪で動けないときに、わざとホイールを空転させる設定で、次に車を始動すると自動で無効になります。オートブレーキホールドは、停止後もブレーキをかけ続け、約10分でパーキングに入ります。加速モードは、強くすると航続距離と効率が下がり、弱くすると、冬の暖房の効率が上がることがあります。

雪の夕暮れの道を走る電気自動車の4つの車輪を、青い光が見守るイメージ(AI生成のイメージ。概念図で、実際の車やセンサーとは異なります)
図1:トラクションコントロールのイメージ(AI生成。概念図で、実際のしくみとは異なります)。

雪の道で、アクセルを踏んだら、タイヤが空回りした。そんな経験はありませんか。テスラの車には、滑りを抑える機能、止まり続ける機能、加速の強さを選ぶ設定があります。この記事では、Model 3の取扱説明書(北米版と日本語版、ソフトウェア2026.32)で、4つの機能の中身と、使い方の注意を確認します。

結論:4つとも、「コントロール」→「ダイナミクス」などの設定で扱う、走りを支える機能

機能一言で初期設定
トラクションコントロールタイヤの空回りを抑えるオン(通常はオンのまま)
スタックアシスト泥や雪で動けないときに、わざとタイヤを空回りさせるオフ(使うときだけオン。次の始動で自動でオフ)
オートブレーキホールド(英語版は Vehicle Hold)停止中、ペダルから足を離しても、ブレーキをかけ続ける説明書に、初期設定の記述は見つかりませんでした
加速モード加速の強さを選ぶ説明書に、記述は見つかりませんでした

トラクションコントロール:タイヤが滑りそうになったら、ブレーキとモーターで抑える

取扱説明書の説明は、こうです。

  • 前後のホイールの速度を、常に監視している。
  • トラクション(タイヤが路面をつかむ力)が下がると、ブレーキの圧力とモーターの電力を制御して、ホイールスピン(タイヤの空回り)を最小にする。
  • 初期設定はオン。通常は、安全のために、オンのままにする。
  • 作動中は、タッチスクリーンの黄色いインジケーターが点滅する。点灯したままのときは、異常があるので、Teslaサービスに連絡する。
  • ただし、説明書は「危険な運転や、高速で急に曲がることによる衝突は、防げません」と警告しています。
筆者の説明(たとえ話。説明書の文章ではありません)

4つのタイヤの回り方を比べて、「1つだけ、ほかより速く回っている」と分かれば、そのタイヤが空回りしている、と判断できます。そこで、そのタイヤにブレーキをかけたり、モーターの力を弱めたりして、つかむ力を取り戻す、というのが、基本の考え方です。

設定(「コントロール」→「ダイナミクス」)

  • 自動(Auto): 走っている路面の特徴を、続けて検出して、トラクションコントロールを自動で調整する。
  • 滑りやすい路面(Slippery Surface): すべてのタイヤに、トラクションを均等に分けて、雨、雪、氷の、滑りやすい状況で、トラクションと安定性を高める。
  • スタックアシスト(Stuck Assist): 次の項目で説明します。

スタックアシスト:動けないときだけ、わざと空回りさせる

「スタックアシスト」は、泥、雪、氷などで動けなくなったときに、抜け出しやすくするための設定です。オンにすると、ホイールが(一定の速度以下で)空回りできるようになり、車を前後に揺すって、抜け出せます。

説明書の注意は、次のとおりです。

  • 通常はオンにしない。空回りさせたい場面(砂利や雪の上での発進、深い雪・砂・泥の中の走行、穴や深いわだちからの脱出)にだけ、オンにする。
  • どんな速度でもオンにできるが、速度が高いと、効果は薄い。
  • オンにすると、画面に警告のメッセージが出る。
  • 次に車を始動すると、自動でオフになる。ただし、必要がなくなったら、すぐにオフにするよう、強く勧められている。
  • ドライブアシスト(自動運転支援)を使っているときは、オンにできない。トラックモードにすると、無効になる。

オートブレーキホールド:止まったら、足を離しても、ブレーキを保つ

英語版の説明書では「ビークルホールド(Vehicle Hold)」、日本語版では「オートブレーキ ホールド」という名前です。

  • 車が停止したあと、ブレーキペダルから足を離しても、ブレーキをかけ続けられる。
  • 作動中は、画面にインジケーターが表示される。
  • 解除するには、アクセルペダルを踏むか、ブレーキペダルを踏んで離す。ニュートラルにシフトしても解除される。
  • ブレーキをかけ続けて約10分たつと、車はパーキングにシフトして、ホールドは解除される。運転者が車を降りたと検知した場合も、パーキングに入る。

信号待ちや、坂道で止まったときに、足の疲れを減らせる機能です(用途の説明は、筆者の補足で、説明書の文章ではありません)。

加速モード:強くすると、航続距離と暖房の効率に影響する

「コントロール」→「ダイナミクス」→「加速」で、加速の強さを調整できます。説明書は、次のように書いています。

  • トルクと出力を高くすると、航続距離と電力の使い方の効率(電費)が下がることがある。
  • 選んだ加速モードを下げると、キャビン(車内)の暖房の効率が上がることがある。理由は、ピークの加速を出すためにバッテリーの力を保つ代わりに、ヒートポンプが、バッテリーからより多くの熱を取って、車内を効率よく暖められるから、とされている。
  • 寒いときに、走行の効率を最大にするのに役立つ。
  • あとで加速モードを上げると、その加速が使えるまでに、バッテリーを温める時間が必要。

選べるモードの名前や、それぞれの加速の数字は、このページには書かれていません。関連:ヒートポンプ、電池の予熱、航続距離の見積もり。

よくある質問

トラクションコントロールは、切れますか?

初期設定ではオンで、説明書は、通常はオンのままにするよう勧めています。空回りさせたい特別な場面のためには、「スタックアシスト」をオンにします。

スタックアシストは、いつ使いますか?

泥、雪、氷などで動けないとき、積雪路面や砂利道での発進、深い雪・砂・泥の中の走行、穴や深いわだちからの脱出です。必要がなくなったら、すぐにオフにするよう、説明書は強く勧めています。

オートブレーキホールドは、どのくらいの間、ブレーキを保ちますか?

ブレーキをかけ続けて約10分で、パーキングにシフトして、ホールドが解除されます(説明書)。

加速モードを弱くすると、何が変わりますか?

航続距離と電費が上がることがあり、冬は、車内を暖める効率が上がることがある、と説明書は書いています。

滑りやすい路面の設定とは、何ですか?

すべてのタイヤに、トラクションを均等に分けて、雨、雪、氷での、トラクションと安定性を高める設定です(説明書)。

まとめ

  • トラクションコントロールは、前後のホイールの速度を監視し、滑ると、ブレーキとモーターで空回りを抑える。初期設定はオンで、通常はオンのまま。
  • スタックアシストは、動けないときだけ、わざと空回りさせる設定。次の始動で自動でオフになる。ドライブアシスト中は使えない。
  • オートブレーキホールド(英語版はVehicle Hold)は、停止後もブレーキを保つ。約10分でパーキングに入る。
  • 加速モードは、強くすると航続距離と電費に影響し、弱くすると、冬の暖房の効率が上がることがある。

関連する記事:ブレーキのしくみ、回生ブレーキ、タイヤ空気圧(TPMS)、ヒートポンプ。

次の記事:準備中です。

出典(確認日 2026-10-18)

この記事は、科学技術の学習を目的としたもので、投資の助言ではありません。事実と筆者の読み解きは、区別して書いています。図はAIで生成したイメージです。

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